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2016年10月04日

走行14万キロのスーパーカブ

今回は恐るべき走行距離のスーパーカブと遭遇しました。
言わずとしれたホンダ、スーパーカブです。



お客様の自己申告で走行140,000km。
メーター1周していますので言われなければ40,000kmでも違和感ありませんでした。
今迄お世話になっていたショップさんが廃業されたとのことで、初のご来店です。

それにしても50ccでこの距離は凄いですね。90cc以上のカブは10万キロはザラですが…

依頼事項はウインカーの不灯とメーターの不調。
何処のお店でも、距離を聞いて断わられたり、やってくれたとしても直らなかったそうです。
もちろん新車に買い換えた方が後々の整備費用が掛からず経済的かもしれませんが、お客様が望むのであれば、何とかして直して添い遂げて頂きたいっ。
ということでトラブルシューティングにはいります。

まずウインカーの不調。
バラしてみると純正ではない配線が電源線からウインカーリレーにジャンプしてありました。



他のショップさんの苦労の跡がうかがえましたが、これではダメです。

通常疑う
ウインカースイッチ
リレーの不調
などは無く、まずリレーに電気が流れていないことが判明。



テスターで調べていき、なんとフレーム内のハーネスの中で断線していました。

長くカブは触ってきましたが、ココは初めてです。流石に140,000km。思わぬところが悪くなるものですね。
配線を補修して無事点灯。
勉強になります。

続いてメーターの不調。
メーターワイヤーなどが切れていないのはもちろん確認。
フロントハブの中でメーターのドリブンギアが回っていませんでした。

通常、カブのメーターは樹脂製のドライブギアが金属製のドリブンギアを回して、それをワイヤーで駆動するという仕組みです。
当然樹脂製のドライブギアが金属製のドリブンギアに負けてすり減ったと思い分解。




こちらがドライブギア。
弱いはずの樹脂製のドライブギアには問題なし。



なんと金属製のドリブンギアが減っていました。
こちらもあまり見ることは無かったですね。
このドリブンギア、非分解の為、ギア単品の交換が出来ない上パネル自体メーカー販売終了ということで、お客様と相談して、中古品にて対応することになりました。



これならまだまだ大丈夫でしょう。

ドライブギアは新品が出るので、しっかりグリスアップして取付。



組付には細心の注意を。
砂つぶ1つ噛み込んでもギアを壊してしまいます。



最後にスロットルワイヤーの重さが気になり、お客様と相談して交換。
ヒモで新旧ワイヤーを縛って通すとハンドル分解しなくて経済的です。





ありがとうございました!
気をつけてお帰り下さい!

バイク屋さんはお客様が望む限りは、可能な限り修理をします。
(それが経済的かそうでないかはご説明しますが)
愛着のあるバイクだが過走行、古いからと諦めずご相談下さいませ。

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走行14万キロのスーパーカブ

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Posted by Bike83/Atelierkaeru at 18:45│Comments(1)整備について日常
この記事へのコメント
これは和合にある某ラーメン屋さんの方では?!
Posted by たか at 2019年04月13日 08:02
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    コメント(1)